ある日の出来事 #1 舞


「俺達の子供だけあって可愛いなぁ。ほらほら、いないいないばぁ。」
「祐一もすっかり親バカになってる…。」
 舞は祐一が娘をあやす様を、じっと見つめていた。
「祐一…お乳の時間…。」
「あ、もうそんな時間か。ほら、舞。」
 舞は美依に母乳を与え始めた。祐一はそれをじっと見つめていたが、
母乳を与え終わると、舞に尋ねた。
「なあ、やっぱり美依も『力』を持っているのか?」
「わからない…。でも、たとえ『力』を持っていたとしても、私が、
守ってみせる。美依には悲しい思いをさせたくないから。」
「そうだな。俺も一緒だ、舞。」
「祐一…。」
「それより…」
「何?」
「美依を守るに当って、俺にも力が必要だ。そこで舞の母乳を飲ませろ。」
「祐一、何を言ってるの?」
「きっと舞の母乳を飲めば、俺にも少しは力がつくに違いない。だから…」
 祐一は舞を押し倒すと、舞の乳首にむしゃぶりついた。
「あっ、祐一、そんな事あるわけ…うんっ。」
 祐一は舞の乳首をちゅうちゅう吸い立てた。
「いやぁ、舞の母乳は美味しいなぁ。」
「あっ、祐一っ…お願い、止めて。」
「だめ。ああ、何だか力がわいてきたような気がするなぁ。もっと飲んでみよう。」
 結局祐一は5分近く舞の乳首を吸いつづけ、終わった時には舞はぐったりとしていた。
「何だ、舞、疲れちゃったのか?じゃあ、今度は俺のミルクを…」
 ガスッ。祐一の額に舞のチョップが、力一杯叩きこまれた。
「…いい加減にして。」
「いて〜〜〜〜。」
 痛みにのた打ち回りながらも、幸せをかみ締めていた祐一と
それを呆れながらも幸せそうに見つめている舞。
二人の物語はこれからも続いてゆく。これがゴールではないのだから。 



ある日の出来事 #2 栞


「栞、何をしてるんだ?」
 祐一が仕事から帰ると、栞が上半身をはだけて何かをしていた。
「あ、祐一さん。ちょっと胸がはって苦しいんで母乳を絞ってるんです。」
「へぇ〜、胸の大きさと母乳の量は関係無かったというわけだ。」
「わっ、ひどいです。そんな事いう人嫌いです。」
 栞はすねて祐一からそっぽを向いてしまった。
「悪かったよ、謝るからさぁ。」
「…じゃあ、お詫びの印にこのアイスを食べてみてください。」
 そう言うと栞は冷凍庫からシャーベットを取り出した。
「これは…まさか…。」
「はい、母乳を捨ててしまうのが勿体無かったので、アイスにしてみました。
…食べてくださいね。」
「はい…。」
 翌日祐一は腹痛で会社を休む羽目になった。アイスを食べ過ぎたからなのか、
アイス自体に問題があったのか、それは祐一が次に食べさせられる時まで不明である。
「次は頑張ります。バニラアイスは我が命。この訴えは機会を見てするつもりです。」



ある日の出来事 #3 真琴

「あうーっ。」
 家中に真琴の悲鳴が響き渡り、祐一は驚いて真琴の元へ走った。
「どうした、真琴?」
「祐一〜、ほのかが大変だよぅ。お乳飲ませてやっと寝たと思ったら…。」
「こ、これは…何だこの耳と尻尾は?」
「ほのかに耳と尻尾が生えちゃってるのぉ。」
 祐一はとりあえず真琴を落ち着かせると、祐一達の一番の理解者である美汐のところへ
電話をかけた。今までにも美汐の助言で解決した事は数多いのだ。今回も…祐一は
そんなすがるような思いで、電話に美汐が出るのを待った。
「相沢さん、お久しぶりです。また何か真琴に起こったのですか?」
「ああ、実は…」
 祐一の話を黙って聞いていた美汐は、一通り説明が終わると話し始めた。
「それは…聞いた事があります。」
「何、それは本当か、天野?」
「はい…妖孤と人間の間に出来た子供は、母乳を飲むと耳と尻尾が生えてくると…。」
「ちょっと待て。消えた妖孤で戻ってきた奴はいないんじゃなかったのか?」
「細かい事を気にしてはいけません。それで、別に心配はありません。しばらくすれば
消えるはずです。」
「よかった…。このままだったらどうしようかと思ったよ。」
「あと、付け加えると…」
 美汐の話を聞いていた祐一の顔がだんだんにやけていった。
「それはいい事を聞かせてもらった。感謝するぞ、天野。お礼に北川を紹介してやろう。」
「…それは遠慮させていただきます。それでは失礼します。」
 ガチャ。電話が切られ、祐一は北川に同情しつつも別の事を考えていた。
「あっ、祐一、美汐なんて言ってた?」
 戻ってきた祐一に真琴が不安そうに尋ねた。
「大丈夫だってさ。じきに消えるはずだって。」
「あっ、本当だ。」
 ほのかを見てみると、もう耳も尻尾も消えていた。
「よかったね、祐一。」
「ああ。それから、真琴、頼みがある。」
「なあに、祐一。」
「美汐の話によれば、真琴も母乳を飲めば耳や尻尾が生えるらしい。だから飲んで生やしてくれ。」
「えーっ、そんなのやだよぉ。」
「頼む。ネコ耳プレイは男のロマンなんだ。」
「わかったよぉ、真琴はネコじゃないんだけどな。今回だけだからね。」
 真琴が自分の母乳を飲むと、ほのかと同じように耳と尻尾が生えてきた。
「うわぁ…なんか懐かしいよ。ゆ、祐一どうしたの?」
 祐一の様子が明らかにおかしかった。
「うぉーっ、ネコ耳萌えーっ。」
「ネコじゃないって言ってるのにぃ。あっ、祐一、やめてよぉ。」
 祐一は真琴を押し倒し、耳や尻尾を撫で始めた。
「やめてよぉ、くすぐったいよぅ。」
「たーまんねよ。真琴、これからは、毎日乳の出をよくする食事だな。母乳を冷凍保存しておけば
いつでも…くぅーっ、なんて幸せなんだーっ。」
「イヤだって言ってるのにーっ。」
 そんな真琴の言葉はどこへやら、この後二週間に一回はネコ耳プレイをする事になったのであった。
「…ネコじゃないのに。」



 ある日の出来事 #番外・久瀬編

 んっ、僕に母乳を出せというのかい?それじゃあ、見ているといい。ほら、出てきただろう。
男じゃ出ないだろうって?前、ナイトスクープで、男でも出ることがあるって言ってたんだ。
だから出てもおかしくない。それじゃあ味見を…。
「あははーっ、舞、気持ち悪いからやっちゃってくださいーっ。」
「…任務、了解。」
 ズバッ。



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